大人アトピーホルダーへの福音

大人アトピーを脱却した経験と方法を書いていくブログです。あと身体に良さそうな話とかも。

大人アトピーの治し方―エネルギー源に免疫コントロールに大活躍の脂質を摂ろう

脂質のイメージーオイルの写真



こんにちは、シシです。

ようこそおいでくださいました。

どうぞゆっくりしてってくださいね~。

 

以前の記事で、

私が大人アトピーを自分で治したときに取り組んだ食事法の重要ポイントは

  • タンパク質・脂質を十分量摂る
  • ビタミン・ミネラルを十分量摂る
  • 糖質(特に砂糖)を出来るだけ減らす
  • 腸の状態を改善する

だよん。

ということを紹介しました。

 

↓前の記事↓

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このうち、今回は「タンパク質・脂質を十分量摂る」という項目の、

「脂質」について詳しく紹介してみたいと思います。

 

「タンパク質」については既に以下の記事で紹介していますので、

ぜひ合わせて読んでみてくださいね。

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 ちなみに「糖質(特に砂糖)を出来るだけ減らす」「ビタミン・ミネラルを十分量摂る」ということについての詳細は、

以下の記事にまとめています。

あわせて読んでみてくださいね。

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この記事では、

  • なぜ脂質を摂ると良いのか
  • どんな脂質をとると良いのか
  • どのくらい脂質をとると良いのか

について書いていきますよ。

読み終わるころには、脂質のことが大好きになってしまうかもしれません。

気を付けて。

 

・・・行きましょう。

 

 脂質を積極的に摂ったほうがいい理由

エネルギー効率の良い脂質は、糖質に代わる頼もしいエネルギー源

我々は炭水化物(糖質)・タンパク質・脂質を食べて

体というシステムを動かすエネルギー源にしています。

 

この3つのうち、なんといっても脂質のエネルギー変換効率が抜群なのであります。

糖質・タンパク質:1gで4kcal

脂質:1gで9kcal

なので、ほかの2つの2倍以上ですね!

 

日本人は摂取カロリーの6割を糖質から摂ってるらしいですが、

以前の記事で書いたように、過剰に食べちゃうと悪さも出てきますから、

できるだけ糖質を減らす方が体のためには良いんですよね。

 

そして 糖質を減らすなら、減らした分のカロリーを

タンパク質と脂質で手分けしないといけません。

 

そんな時に活躍するのがエネルギー変換効率の高い脂質なんですねー。

 

もちろん、タンパク質でもいっぱい食べられるなら

そっちでカバーしてもいいですが、

沢山は食べられない、でもカロリー取らなきゃいけない、、、

って時に脂質はもってこいです。

 

脂質の中のオメガ3・オメガ6は免疫機能の調整に重要な役割を持っている

さあ出ましたよ、オメガ3・オメガ6。

昨今の健康志向の高まりでよく聞くようになりましたよね。

 

このオメガ3、オメガ6はオメガ9と合わせて不飽和脂肪酸という脂質グループの仲間です。

3と6は体内で合成できないので、食べ物から摂ることが必要です。

(必須脂肪酸と言われています)

 

で、なぜこのオメガ3・オメガ6が大事なのかというと。

体の免疫機能の一つである炎症機能のバランスをとっているのがこいつらだからなんですよー。

 

だから大人アトピー含め、アレルギー系の症状をお持ちならぜひとも注目してもらえたらなと思います。

 

 簡単に言うと、体内において

オメガ6は炎症作用に、オメガ3は抗炎症作用に

関わっています。

 

本来「炎症」というのは体を守るために必要な働きで、

悪いことでは全くないです(むしろ必要だから備わっている)。

それが過剰だから悪さになるんですね。

 

だから、炎症が行き過ぎないように炎症を抑える仕組みも備わっているわけです。

 

で、炎症したいさんのオメガ6と炎症やめたいさんのオメガ3を

バランスよく摂れば体内での炎症機能もうまくバランスして

健康を保てるというお話。

 

じゃあオメガ6・オメガ3の良いバランスは?っていうと

オメガ6 : オメガ3 = 2~4 : 1

です。

 

(できるだけ1:1に近づけたほうが良い説もあります。)

 

ですが、現代人の多くの人の食事では、オメガ6:オメガ3=10:1とか

オメガ6側(炎症作用側)に傾きがちです。

それで、体質によってはアトピーとか皮膚の炎症になる人も出てきてしまうのです。

 

なんでこんなにオメガ6側に傾くんでしょうね?

それはオメガ6・オメガ3がそれぞれどんな食品に含まれているかを見てみればわかりますのよ。

 

<オメガ6が多く含まれる食品>

卵黄、豚肉、サラダ油、コーン油、キャノーラ油、ごま油、大豆油、マヨネーズ など

 

<オメガ3が多く含まれる食品>

 魚介類(魚(特に青魚)、甲殻類)、えごま油、亜麻仁油 クルミ※ など

※クルミはオメガ3含有量は多いがオメガ6:オメガ3=4:1なので食べすぎには注意。

 

お気づきの通り、オメガ6が多く含まれる食品(油)のほうが、普段の食事に身近ですよね。

安くて簡単に手に入るので、外食やコンビニ弁当・お菓子などでもよく使われます。

 

逆にオメガ3が多く含まれる食品(油)のほうは、

ちょっと意識高くないと積極的には摂らない系ですねー。

魚介は好きな人はいっぱい食べるか。

 

とまあ、現代人の食事ではオメガ6に容易に傾く状況がそろってしまっているわけですね。

 

オメガ6はほっとくと過剰になるのでなるべく減らし、

オメガ3のほうは意識的に多く含む食品を摂るようにする。

というのを普段の食事方針に取り入れて、

体の炎症作用を正常に戻せる手助けをしてあげましょう。

肉より魚、安い油より高い油(乱暴~笑)。

 

ただし、オメガ3は加熱すると壊れるので

えごま油や亜麻仁油は加熱調理には使えません。。

代わりのおすすめ調理油は以下の2つです。

 

☆オリーブオイル

糖質と一緒に取ると、糖質の吸収を抑えて血管の老化を抑制してくれます。

オメガ9を多く含んでいます。

 

☆ココナッツオイル

体脂肪になりにくい中鎖脂肪酸を多く含んでいます。

 

あと、焦げやすいですがバターもいいですね。

 

他にもこんないいことが

脂質にはほかにも

 

  • 皮膚や内臓の保護
  • 体温の保持
  • 脂溶性ビタミンの吸収促進
  • 細胞膜やホルモン・脳神経組織の材料

 

などなど、めちゃんこ重要な役割を担っています。

そしてこれらの働きは、当然体のアトピー(アレルギー)状態の改善に

一役も二役も買っているのです。

 

太る原因として目の敵にされがちですが、

”取り方”を知ってさえいれば健康な体作りには欠かせない栄養です。

 

摂らなきゃ損、損!

 

【参考】取らないほうがいい脂質もある

上に挙げたような種類の脂質は積極的に取りたいですが、

種類によって避けた方が良い脂質の種類もあります。

 

単刀直入に名指ししてしまうと、

 

マーガリンやショートニング

 

です。

当然これらが使われている菓子、ファーストフードもできるだけ避けたほうが良いです。

 

これらにはトランス脂肪酸という脂質が多く含まれています。

LDLコレステロールを増加させて心血管疾患のリスクを高めることが分かっているそうです。

まあ恐ろしい。

 

アメリカではすでに全廃されています。

 

あのゴ〇ブリさんでさえ食べないらしいですよ、奥さん。

 

バターや肉の脂身など天然の動植物の脂肪中にも少量は含まれているので

摂取量をゼロにすることは現実的ではないですが、

多く含むものは積極的に避けましょう。

 

 

どのくらいの脂質をとったらよいのかというと

脂質の摂取量は、一日の活動に必要なカロリーの20%~30%が一般的な目安ですが、

必要カロリーは年齢・性別・身長・体重や運動量で変わってきます。

 

「必要カロリー」とかでググると、自分の情報(数値)を入力して

計算できるサイトがいくつかあるみたいなので、

参考にしてみてください。

 

例えばこちらのサイト↓

joyfit.jp

 

計算で出てきた必要カロリーに20~30%をかけて9で割る(脂質1gが9kcalになるから)と

摂るべき脂質の量[g]がわかります。

 

ただ、糖質を制限する分、この目安より多めに摂ってもいいですね。

糖質制限の強さやタンパク質量とのバランスを見て増やしてみてください。

※太り気味の人は目安通りかやや減らしてもいいと思います。

 

おすすめ食材としてはバター、ラード、生クリーム、チーズ、肉、卵などですね。

 

私はちょっとお高めのおいしいバターを買ってデザート的ノリで食べたりしてます。

もともとガツガツ食えないので、カロリー補給にはうってつけなのだ。

 

あと、前項で説明したオメガ3については一般的な摂取目安量は2g/日です。

 

ただ、アトピーなど炎症が強く出てしまってるなら、

オメガ6の食品を減らすと同時にオメガ3はもっとたくさん摂りましょう。

 

食品から摂るのが苦手なら、サプリメントという手もあります。

私も炎症がひどい時期に限りサプリメントをラベルの目安量の2~3倍(6g~10g)摂ってました。

あんまり勧められたもんじゃないとは思いますが、

体調を崩すこともなかったですし、結果今は症状も起きてないので、

まー「私にとっては」よかったと思っています。

 

サプリ爆飲みを私からおすすめすることはありませんが、、

やるかどうかはご自身の判断にお任せしますね。。。

くれぐれも、あなたの体と相談しながら摂取してみてください。

 

 

まとめ

 アトピーホルダーにとっての脂質を摂る効果について紹介しました。

軽くまとめると、

  • 脂質は、糖質制限時の重要なエネルギー源である
  • オメガ3を積極的にとると炎症作用が抑えられる
  • 脂質の摂取量は、一日の必要カロリーの20~30%を目安に、糖質を制限してる分多めに摂る。(太り気味の人は逆に減らして良い)

 です。

 

いやー、

私もちゃんと調べるまでは脂質がこんなにできる子だなんて

思いもしませんでした。

見くびっててごめんね。

 

「アブラ」と聞くと、アトピーには何となくよくないイメージありますが、

実はとるべきアブラと避けるべきアブラがあるということだったんですねー。

 

これを機にあなたもアブラマイスターになって、

アトピーを治すどころかぴちぴち美肌を目指してみてはいかがでしょうかー!?

わくわく♪

 

ふう。長くなりましたごめんなさい。

今回はこの辺で。

 

また別の記事でお会いしましょう~。